乾燥性敏感肌のスキンケア製品やボディケア製品で有名な、花王のCurél(キュレル)。
ドラッグストアで敏感肌向けやセラミド配合のアイテムを探していれば、必ず目にとまるブランドですよね。
キュレルは、わたしも以前から愛用しているアイテムが多いのですが、ここ数年はそれほど敏感肌ではなかったので、ご無沙汰していました。
ここに来て敏感肌になったか?というと、そういうわけでもありません。
合わない化粧品に出会い、一時的に肌荒れしてしまうことはたまーにありますが、敏感肌として定着はしない。
単に、肌に負担をかけない成分が配合された日焼け止めを使いたいなと思い、キュレルに決めました。
キュレルには、次の4つのタイプの日焼け止めがあります。
・キュレルUVミルク 〇
・キュレルUVローション 〇
・キュレルUVエッセンス
この中から3つ(〇印)を選び、半年以上使ってみたので、それぞれの使用感をレポートします。
ちなみになぜあと1つ使わなかったかというと、見落としただけです‥‥(ひどい)。後々使うことがあったら、追記しますね。
・石鹸で落ちる?
・ニキビ(吹き出物)はできる?
・肌荒れする?
・赤ちゃんでも使える?
・アトピー肌でも使える?
このあたりも含めてレポートします。
乾燥性敏感肌だったわたしの肌暗黒時代
そもそも、「乾燥性敏感肌」という恐ろしい単語はなんなのでしょうか。
これはもう、乾燥性敏感肌界を引っ張り続けている花王様のホームページからお言葉を引用するのが一番!
このような状態の肌は、保湿機能が低下して肌に潤いやハリがなくなるだけでなく、肌のバリア機能も低下し、肌荒れなどの原因にもなってきます。
(引用:花王)
読めば読むほど恐ろしい‥‥。
つまり、かなりの肌トラブルを抱えた状態になってしまうということですね。
わたし個人の話でいうと、20代後半~30代前半あたりに、ひどい乾燥性敏感肌を体験しています。いくつかの皮膚科に通いました。アトピーと診断されたことはなかったのですが。
その頃のわたしは、皮膚に、かゆみや赤み、ピリピリ感、チクチク感があるのがデフォルト。時には、指でかいたらペロンとむけてヒリヒリ状態。
思い出すだけで、過去の自分が哀れです。
卵の薄皮のごとく、皮膚薄女(ひふうすおんな)だったわけです。
スキンケアもメイクも楽しみたい時期だったので、精神的にもつらかった。人として、年頃の女としてこれってどうなの?とさえ思い詰めたこともありました。
でもまあおかげで、肌のお手入れや美容、健康、はたまた人間って?というところまで考えることができたのは、後になれば良かったということで締めたいと思います。
いずれにしても、この肌暗黒時代があったことで、「お肌の健康=心の健康」でもあることを痛感したのでした。
誰もが乾燥性敏感肌になるかもしれない理由
わたしはノーマル肌(普通肌)だから関係ないもんという人も、多少の乾燥はあるけどそこまでではという人も、いつでも誰でも、乾燥性敏感肌に傾く可能性は秘めています。
それは、お肌の健康は、あらゆる要素で成り立っているから。
・食事
・ストレス
・スキンケア
・メイクアップ
・紫外線
・大気汚染
・物理的刺激
思いついたものを書いてみました。
他にもありそうですね。
これらすべてがカンペキというのは、正直不可能に近いと思います。
そして、いずれかのバランスが崩れたとき、黄色信号が静かに点滅しはじめます。
乾燥性敏感肌が、ひたひたと近づいてくるのです。
脅しているつもりはないんですけど、これってわたし自身が体感し、痛感したことなので‥‥!
わたしは、新しい化粧品や日焼け止めを使ったとたん、肌荒れし、それを引き金に乾燥性敏感肌に近づいてしまったり、突入してしまったこともあります。
お肌は、自分を取り巻くすべてのもののバロメーターです。
そんな過去もあったからこそ、今は肌状態が安定していたとしても、乾燥性敏感肌向けの化粧品や日焼け止めを使うことは、マイナスではないどころかプラスだと考えています。
安全策、予防策といった心構えですね。
キュレルとセラミドの話
まず、キュレルの製品すべてに共通しているのは、セラミド機能成分(ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド)が配合されていること。
こちらは、セラミドそのものではありません。
花王が独自に開発した、セラミドの働きを効果的にサポートしてくれる成分です。外部の刺激から肌を守り、肌荒れをしにくくしてくれます。
そして、角層細胞どうしのすき間を満たし、細胞どうしや水分をつなぎとめているのが、肌の必須成分「セラミド」です。
「セラミド」は、肌の奥から生まれてきます。
(引用:花王)
乾燥性敏感肌を経験したことがある人なら、セラミド認知度は100%なはず!(と信じたい。)
わたしは、乾燥性敏感肌を卒業した今でもセラミド・マニアです。セラミド配合のお化粧品を目の前に出されたら、ひとまず素通りはできません。しません。
それほど、肌本来のセラミドの働きを守りながら、セラミドを補うことは、健康なお肌に欠かせない。
うれしいことに、今回わたしが使っているキュレルの日焼け止めにもすべて、セラミド機能成分がしっかり配合されています。
日焼け止めで肌荒れしてしまうパターンって、けっこうあるんですよね。
肌荒れの原因になりがちなのが、炎症です。
キュレルのUVケア製品は、消炎剤として有効成分「グリチルレチン酸ステアリル」配合。
この成分は、他の製薬メーカーさんの敏感肌向け化粧品にも配合されているのを見たことがあります。
キュレルの場合は、乾燥性敏感肌ブランドの王者として、日焼け止めにもこだわりあり。
これは、パッケージに書かれている説明を読むだけでもビシバシ伝わってきます。
低刺激性の製品設計
・医薬部外品
・無香料
・無着色
・紫外線吸収剤無配合(ノンケミカル処方)
・アルコールフリー(エチルアルコール無添加)
・アレルギーテスト済み
・敏感肌の方の協力によるパッチテスト済み
・ノンコメドジェニックテスト済み(にきびのもとになりにくい処方)
化粧品ではなく、医薬部外品。
国から医薬部外品に認定される時点で、厳しい基準をたくさんクリアしないといけないから、それも当然プラスポイント。
さらに、セラミドでお肌を守りつつ、ユーカリエキス、アスナロエキスといった保湿成分も配合されています。
キュレルの日焼け止め3つを使ってみて、どれも同じくらいお肌の乾燥を感じない点が、頼もしかった!
日焼け止め特有の、ギシギシとしたお肌のつっぱり感って、不快極まりないもの。
キュレルの日焼け止め3つの比較(比較表あり)
それではさっそく、キュレルUVケア製品を比較していきましょう。
見た目は、ローションよりミルクのほうがゆるいテクスチャーに見えますが、間違ったわけではないんですよ。
実際、ローションといいつつ、ミルクのほうがローションっぽいテクスチャーです。
ん?ちょっとややこしいですね。
商品名 | UVローション | UVミルク | UVクリーム |
容量 | 60ml | 30ml | 30g |
値段(円) | 1,000~1,500 | 1,000~1,500 | 1,000~1,500 |
UVカット値 | SPF50+ PA+++ |
SPF30 PA++ |
SPF30 PA++ |
塗れるところ | 顔・からだ用 | 顔用 | 顔用 |
白浮きする? | しない | かすかにする | そこそこする |
石鹸で落ちる? | 落ちやすい | 落ちにくい | 落ちない |
赤ちゃんはOK? | 〇 | ✕ | ✕ |
アトピー肌OK? | ✕ | ✕ | ✕ |
肌荒れする? | NO | NO | NO |
テクスチャーは? | スルスル伸びる | サラサラ快適 | こっくりしっとり |
二層式タイプ? | YES | YES | NO |
「石鹸で落ちる?」の回答は、顔ではなく、手についたものを洗い流した場合のものです。
手についたものさえスッキリ落とせないものを、顔で試すことなんてできないー。
これはキュレルの日焼け止めに限ったことではありません。わたしは、日焼け止めを塗った顔を石鹸で洗い流そうなんて、もともと1ミリも考えない。
落としきれない日焼け止め剤が肌に残り、ニキビ(吹き出物)やザラつきなどを引き起こしてしまうと思うから。
日焼け止めを塗ったからだに関しても、顔用のクレンジング剤を使ってからボディシャンプーやボディソープなどで洗い流します。
だけど、石鹸で洗い流せるとうたっているものなら、ボディ洗いに関しては少し妥協して、お風呂のときにタオルやボディスポンジで軽くこすって落とすのもありかな。(注意:ものによる・こすり過ぎ禁止)
それと、表の中に「ニキビ(吹き出物)はできる?」という項目は入れませんでした。
これは、わたしは「これを使ったらニキビ(吹き出物)ができた」と断言できることができなかったから。
小さな小さな白ニキビはたまーにおでこやあごあたりにできますが、キュレルの日焼け止めは原因じゃなさそう。食べ物、生理、生活リズムによるところが大きいと予想。
それで結局、キュレルの日焼け止めってニキビ肌にどうなの?という件ですが、わたしなりの結論をまとめてみますね。
毛穴詰まりする可能性のあるUVクリーム、少し油分を感じるUVローションを避け、ニキビ肌さんにはUVミルクが一番いいんじゃないかなと思います。
キュレルの日焼け止め:マイ・ランキング&使ってみた感想
キュレルの日焼け止めを実際に使ってみた感想と、好きな順番をランキングでご紹介します。
第3位:キュレルUVクリーム(顔用)
悪いわけではないんですけど、しいて言えばということで、第3位。
とてもこっくりとした硬めのクリームです。
クリームタイプって、保湿力が高そうなイメージがありますよね。
確かに、塗った直後はお肌がしっとりするのですが、少し時間がたてば、他のタイプとそれほど変わりません。
伸びはそれほど良くありませんが、塗ったところにしっかりとどまってくれるので、3つの中では汗や皮脂に一番強い印象。
それと、意外や意外、毛穴カバー効果もそこそこあります。硬めのクリームが毛穴を埋めてくれるかんじ。
逆からの視点だと、毛穴詰まりしそうとも言えます。
だから、キュレルUVクリームを使うときには、毛穴をパテのように埋めるタイプの下地は使わないほうがいいと思います。
それと、塗ったときに一番白浮きするのが、3つの中ではこちらのUVクリームなんですよね。ただ、ファンデーションを重ねれば落ち着くので、わたしはそれほど気にならなりません。
在宅ワークが増えた今は、ファンデを塗らないことも多く、家からほぼ出ないときはこれだけで済ませます。「あ、白塗り顔」と、鏡を見るたび思いながらも。笑
3つの中で一番「塗りました」感が強い1本です。
グリチルレチン酸ステアリル*、水、シクロジメチコン、グリセリン、低温焼成酸化Zn、酸化Zn、アスナロエキス、POE・ジメチコン共重合体、ジメチコン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、BG、メチルハイドロジェンポリシロキサン、シリコン被覆酸化亜鉛(S)、硫酸Mg、ジメチルシロキサン・メチル(ウンデシルグリセリルエーテル)シロキサン共重合体、ユーカリエキス、パルミチン酸デキストリン、PEG1540
*は「有効成分」 無表示は「その他の成分」
第2位:キュレルUVローション(顔・からだ用)
「顔・からだ用」とありますが、容量も他より多いことからもわかるように、メインはからだ用ですね。
わたしは、首からデコルテにかけて主に使っています。
(腕はアームカバー派)
さすが、からだにも使えるというだけあって、伸びがいい。快適!
スルスル伸びて、透明になじみます。
白浮きゼロ。
男性だったら、3つの中でこれが一番使いやすいと思います。
SPF値、PA値ともに高いので、それなりの時間を外で過ごさないといけないときなんかにも良さそう。プラスチック容器なので携帯にも便利。
他の2つと比較すると、油分がほんのちょっぴり多めなので、油性肌の人はお顔は避けるとベターかも。
だからといって、わたしの肌ではニキビができるほどではないんですけど、首やデコルテはかすかにザラつきます。
キュレルのホームページによると、赤ちゃんでも使えるのは、こちらのUVローションとUVエッセンス(顔・からだ用)の2つです。
グリチルレチン酸ステアリル*、ジメチコン、低温焼成酸化Zn、シクロジメチコン、水、流動イソパラフィン、酸化Zn、アスナロエキス、酸化Ti、BG、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、POE・ジメチコン共重合体、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、グリセリン、シリコン被覆タルク、シリコン被覆酸化亜鉛(S)、メチルシロキサン網状重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、タルク、水酸化Al、ステアリン酸、ユーカリエキス、ワセリン、パルミチン酸デキストリン、架橋型ジメチコン、ステアリン酸POEソルビタン
*は「有効成分」無表示は「その他の成分」
第1位:キュレルUVミルク(顔用)
そして第1位。
いちばん好きなのがこちら。
2本目が終了しそうで、3本目が待機中です。
カフェのコーヒーについてくるポーションミルク(使わないけど)のような、ゆるーいミルク状。
二層式でシャカシャカと容器を振って指にとり、スーッと肌に伸ばすと、ごく薄の膜を張ってくれます。
肌色がほんのりトーンアップ。
ツヤも出るから肌がキレイに見える!
肌がちゃんと呼吸してくれているような、軽やかな塗り心地で、これが好きなポイントのひとつです。
UVクリームのような毛穴カバー力はなく、クマ隠し効果なんかもないので、そこはコンシーラーなどで補正すればOK。
SPF30/PA++というUVカット数値も、1年中使えるからいいですね。
ただ、保湿力が高いわけではないので、まだ寒い2月、3月頃は、乾燥肌がひどい人にはちょっと不安な塗り心地かもしれません。
スキンケアによる保湿をしっかりすることでかなりカバーできますが、冬は人によってはUVクリームを選んだほうがいいかも。
キュレルのUVケア製品は、3つともニキビができにくい処方になっています。
そんな中、先ほど比較表のところでも書きましたが、使用感としては、こちらのUVミルクが一番ニキビ(吹き出物)ができにくいんじゃないかなと思います。
・ニキビできたらどうしよう
・乾燥したらどうしよう
・白浮きしたらいやだなぁ
そんな悩みを感じなくてすむので、ストレスフリーな1本です!
グリチルレチン酸ステアリル*、水、シクロジメチコン、ジメチコン、低温焼成酸化Zn、酸化Zn、アスナロエキス、グリセリン、シリコン被覆タルク、POE・ジメチコン共重合体、BG、流動イソパラフィン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、メチルハイドロジェンポリシロキサン、シリコン被覆酸化亜鉛(S)、ユーカリエキス、パルミチン酸デキストリン、PEG1540、ジメチルパルミチルポリシロキサン
*は「有効成分」 無表示は「その他の成分」
キュレルの日焼け止め:まとめ
今回比較したキュレルUVケア製品は、クリーム、ローション、ミルクといった形状の違いはあっても、肌への優しさはポイント引き分けでした。
UVローションとUVエッセンスは赤ちゃんも使えることからもわかるように、できる限り刺激を感じないようにつくられている点が、安心です。
乾燥性敏感肌ではなかったとしても、
・日焼け止めで肌がかゆくなる
・紫外線吸収剤フリーのものを選ぶようにしている
こんな方にも試してみてほしいのが、キュレルのUVケア製品です。
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